口臭を気にする人が増加傾向にある。
それに伴い、口臭対策のための商品が次々と売り出されている。
反面、日頃の手入れの方法を間違い、逆に悪化させるケースも発生している。
口臭ケアは、どんな風にするのが最適なのか?
口臭は、大きく二つの種類に分けられる。
歯周病や虫歯、胃腸などの病気が原因の「病的口臭」と、
大抵の人が持っている「生理的口臭」に分類できる。
「病的口臭」の場合は、その病気を治療しなければ解消されない。
「生理的口臭」は、唾液(だえき)が大きく関係している。
臭いの原因は、揮発性硫黄化合物で、細菌がタンパク質を分解する際に発生する物質だ。
口臭外来をもつ「ほんだ歯科」(東大阪市)の本田俊一院長は、以下のように指摘している。
「緊張状態が続いたり空腹時や睡眠中においては、唾液の分泌量が減少し、
口内細菌が増殖し口臭を引き起こしやすい環境になる。
そこで気にし過ぎて、口を閉じ続けたり、または歯磨きを過度に行うと『ドライマウス』状態になり、
より悪化するケースもある」
口臭予防で息をさわやかに保つためには舌の役割が重要となる。
タンパク質を多く含む汚れの場合、歯間より舌の上に残るケースが多い。
よく、舌は健康のバロメーターといわれている。
健康時は、舌の表面にうっすらと白い「舌苔(ぜったい)」が見られる。
汚れの蓄積あるいは病気にかかった場合、舌苔が分厚くなり口臭は酷くなる傾向にある。
最近、舌苔を除去するための「舌磨きグッズ」が市販されるようになった。
しかし、磨き過ぎて舌苔がはがれ落ちピンク色の状態になるケースでは、
唾液の分泌がうまくできず口臭を悪化させることも考えられる。
「ほんだ歯科」(東大阪市)の本田俊一院長は、
食後に、口に水を含んで舌を口の天井にこすりながら十分にすすぐことを勧めている。
この方法において歯磨き剤を使用した場合、かえって唾液が減って逆効果になる。
歯磨きは、起床直後と就寝前において重点的に実施した方が効果的だ。
効率よく細菌の増殖を抑えられると考えられる。
また、小さく刻んだ、だし昆布(縦1センチ、横2センチ)を舌に乗せる方法もお勧めの方法だ。
口の中に異物が混入した場合、唾液の分泌が促されるからだ。
口臭市場では新商品が次々と発売されていて、昨年の市場規模は130億円を超えた。
サンスター(大阪府高槻市)では、睡眠中の対策として、
就寝前用の洗口液「G・U・Mデンタルリンス ナイトケア」を2007年2月に売り出した。
グリコ(大阪市)は、7月に舌苔の汚れを除くというラムネ菓子風の「ブレオ」を発売した。
関東地区限定で発売された、
キウイフルーツに含まれるタンパク質分解酵素(アクチニジン)入りの商品だ。